日本放射線影響学会 / THE JAPANESE RADIATION RESEARCH SOCIETY

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福島原発事故へ私達の学会が出来ること、したいこと。

平成23年3月18日開設

放射線の生体影響に関する疑問を解消しませんか?

日本放射線影響学会福島原発事故対応Q&Aグループでは、皆様の要望があれば全国どこへでも出かけ講演会を開催しています。どのような形式の講演会も対応致しますが、特に、30名程度の少人数グループを対象として参加者との質疑応答を重視した講演会に力を入れています。それは、私達は、情報は正確に伝わらないと考えており、講演者と聴衆が質疑応答を介して相互理解が深まると考えているからです。講演会には、幅広い専門分野の専門家を4~5名派遣し、会話を通じて皆様の不安を解消し、もっとも適切な行動を選んで頂くための学術的情報支援をおこないます。なお、派遣する講師等への経費は一切不要です。ご希望がある場合は、事務局までメール(jimukyoku@jrrs.org)にてお気軽にご相談ください。ここから、伊達市で開催した講演会の風景を見ることができます。

開設の趣旨

福島原子力発電所の事故に伴う放射線の人体影響に関する質問窓口 (Q&A)開設について

私達は、放射線の生物影響を研究する大学等の研究者の有志が集まった日本放射線影響学会会員の有志グループです。東北関東大地震を被災され、様々な苦難を強いられている皆様に心からお見舞い申し上げます。

私は、未曾有の大地震を映像で見て言葉を失ってしまいました。この大地震を切掛けに起きた東京電力福島第一原子力発電所で起きている原子炉事故に伴う放射線および放射性物質の放出によって地元の方々ばかりか日本国民の多くが見えないものに対するどうしようもない不安を感じておられると思います。私達は、事故の素早い収束を願っています。しかし、TV報道などを通じ、一般の皆様が日頃なじみのない放射線の健康影響について計り知れない多くの不安を抱えておられることを目の当たりにして、放射線の生物影響の専門家である私達が、自分達の持つ知識とこれまでの実験的事実に基づいて現状を解析し、皆様の疑問に答え、少しでも皆様の不安を和らげて頂きたいと思い、このQ&Aを設けました。

皆様が感じておられる不安を解く情報をこのQ&Aの解説から見つけて頂き、少しでも各自が納得いく行動を選べるように期待しています。また、このQ&Aを読まれて疑問が生じたとき、まったく新たな疑問をお持ちの時は、どうぞご遠慮なく、e-mail: jimukyoku@jrrs.orgまでお寄せください。メンバーが適切な解説を作り、その一部はHPに掲示するとともに皆様に直接回答させて頂きます。なお状況は時々刻々変化します。そのためHPの内容は、状況を判断しながら更新してゆきますのでご理解ください。

ささやかな支援ですが、少しでも皆様のお役に立つことを願いっています。

平成23年3月18日
日本放射線影響学会
福島原発事故に伴うQ&Aグループ
平成28年1月27日改訂

注意:理解して頂きやすくするために最初に読んでください

(1)放射線量の単位は、報道等でよく使われるシーベルトで表します。1シーベルトの1,000分の1がミリシーベルト、1ミリシーベルトの1,000分の1がマイクロシーベルト。
(2)放射線の強さは、(マイクロシーベルト/時間)というように示されます。従って、(2マイクロシーベルト/時間)の強さの放射線を2時間浴びると、総被ばく線量は(2マイクロシーベルト/時間)x2時間=4マイクロシーベルト)となります。
(3)内容は、読者の読みやすさや、日々変動する状況によって少しずつ変化することがあります。記事の最後に改訂日を書いておきますので参考にしてください。
(4)平成23年3月27日現在、メイルが延着する現象が見られています。質問に対する回答が遅れる場合もありますのでご承知ください。