HOME インフォメーション 詳細 【11/30締切】平成28年度放射線の健康影響に係る研究調査事業 新規研究課題の公募 2015年11月20日 現在、環境省にて下記の研究調査事業の公募が行われております。ご存知の方も多いと思いますが、締切が近くなっておりますので、お知らせ致します。 「平成28年度放射線の健康影響に係る研究調査事業」新規研究課題の公募のお知らせ 平成27年10月30日 環境省総合環境政策局環境保健部 放射線健康管理担当参事官室 放射線の健康影響に関する研究調査について平成28年度より新規の研究を開始します。 それに伴い新規に実施する研究課題を以下の通り公募します。 1.背景原子力災害からの福島の復興及び再生に関する施策の総合的な推進を図るための基本的な方針として、 平成24年7月に福島復興再生基本方針が閣議決定されたところであり、国内外の英知を結集した放射線の 人体への影響等に関する調査の重要性等について指摘されているところです。また、同時期に公表された 東京電力福島原子力発電所事故調査委員会報告書や東京電力福島原子力発電所における事故調査・検証委員会報告書においても、 健康影響に関する継続的な調査を行っていく必要がある旨の提言を行っているところです。 環境省では、このような状況を踏まえて、平成24年度から放射線の健康影響に係る研究調査として、 線量評価に関する研究、健康リスクに関する研究、健康不安対策の推進に関する研究を実施しています(7.添付書類参照)。 本事業では、昨年度までの内容及び「東京電力福島第一原子力発電所事故に伴う住民の健康管理のあり方に関する専門家会議」の「中間取りまとめ」を踏まえつつ、放射線の健康影響に係る研究調査を推進することを目的としています。 2.公募内容及び概要今般の東京電力福島第一原子力発電所事故(以下「今般の事故」という。)後、 福島県が実施する県民健康調査を始めとした健康管理や、健康不安への対応が行われてきましたが、 特に子どもの健康に対する幅広い影響が注目されているなかで、依然として放射性物質の汚染による 健康影響への不安の存在が推測されるところです。 こうした状況を踏まえ、「平成28年度放射線の健康影響に係る研究調査事業」では、住民の健康管理や 健康不安解消への取組の有効性を高めることを主目的に、以下の3つの研究を推進します。 なお、研究期間は原則として最長で3年としますが、各年度に実施する有識者による当該年度の研究成果及び 次年度の研究計画の評価結果により、次年度の継続を認めないこともあり得ます。 また、諸処の事情により3年未満で本事業を終了する場合もあり得ます。 採択件数は(1)~(3)合わせて10件程度を予定しております。審査結果によっては予定採択件数を下回る場合も ありますので留意して下さい。 なお、平成28年度予算の成立を前提に、公募を行うものです。したがって、採択された研究課題についても、 予算の都合によりやむを得ない事情が生じた場合には、研究計画の見直し又は中止を求めることをあらかじめご承知おき下さい。 (1)放射線被ばくの線量評価等に関する研究 (1課題あたり年間最大1千万円(一般管理費を含む))今般の事故における被ばく線量評価として、 現在、個人線量計による外部被ばく線量の測定や、ホールボディ・カウンタによる内部被ばく線量の算定等が 実施されています。そこでこれらの取組を補完し、一般住民の被ばく線量の評価に資する研究を募集します。 特に、 ①福島県内外における事故初期を含む被ばく線量評価の精緻化に資するデータ収集及びデータの評価に関する研究、 ②福島県における局所的に高い放射線量が観測される場所が存在する地域における詳細な被ばく線量の推計に関する研究、 ③被ばく線量測定や評価に係る新たなシステムの開発に関する研究、 ④避難指示解除区域における簡易かつ効果的な個人被ばく線量の測定・収集方法に関する研究、 ⑤疫学調査のための福島県の放射線被ばくに関する欠損データ分析(missingdata analysis)に係る研究、 については優先的に採択します。 ※①については必要に応じ、研究成果となる計測データ等について、既存のデータとの比較・集計等ができる形での提出を 求めることがあります。 (2)放射線による健康影響の解明及び放射線以外の要因による健康リスクの低減を含めた総合的な健康リスクに関する研究 (1課題あたり年間最大1千万円(一般管理費を含む))放射線による健康影響については、広島・長崎の原爆被爆者等に 関する調査を初めとする疫学調査、動物実験等による放射線生物学に係る研究等により、これまで様々な科学的知見の 集積が行われてきており、これらの知見を踏まえて、一般住民の健康管理を行う必要性や健康管理の内容について検討が 行われています。そこで、こうした取組に資するため、極低線量(10 mGy 未満)及び低線量(10~100mGy)の 放射線被ばくの影響に関する研究ならびに生活習慣等自然発がんの頻度を修飾することが明らかである要因について、 その放射線の発がんへの影響と機序を解明する研究、さらに福島県民健康調査等の既存の取組で指摘されている 課題の解決に資する研究を募集します。 特に、①福島県における放射線に係る地域に根差した疫学的研究、については優先的に採択します。 (3)放射線による健康不安対策の推進に関する研究 (1課題あたり年間最大1千万円(一般管理費を含む))放射線による健康影響、特に低線量被ばくの健康影響に係る 健康不安に対応するために、正確かつ迅速な情報提供を行うとともに、個々の住民が有する健康不安の内容を把握し、 個々の健康不安の内容に適切に対応する必要があります。そこで放射線に対する健康不安の背景に対し、 一定の妥当性を有するアプローチで対話を試みる研究や、健康に関する正確な情報に基づき、職種横断的に 取り組む健康不安対策について、福島県内の自治体と連携し、住民の参加を促しながら、総合的かつ客観的に評価する 研究を募集します。 特に、 ①避難している住民の健康不安軽減の方策に関する研究、 ②福島県近隣県住民に対するリスクコミュニケーション手法に関する研究、 ③今般の事故に伴うリスクコミュニケーション活動の効果測定に関する研究、 ④個人被ばく線量の測定を実施することによる健康不安軽減効果等に関する研究、 については優先的に採択します。 ※(1)~(3)の全てについて、優先的に採択する研究に該当しないものについても若干数採択する予定です。 3.応募資格者 (1)研究機関※に、当該研究機関の研究活動を行うことを職務に含むものとして、所属する者であること。 (2)当該研究機関の研究活動に実際に従事していること (3)大学院生等の学生でないこと ※ア.国の試験研究機関 イ.地方公共団体の附属試験研究機関 ウ.学校教育法に基づく大学及び同附属試験研究機関 エ.研究を主な事業目的としている一般社団法人、一般財団法人、公益社団法人及び公益財団法人 オ.研究を主な事業目的とする独立行政法人通則法(平成11年法律第103号)第2条第3項に規定する国立研究開発法人 4.応募方法【様式1】「平成28年度原子力災害影響調査等事業(放射線の健康影響に係る研究調査事業) 研究計画書(主任研究者用)」をダウンロードし、主任研究者が研究計画書作成要領【主任研究者用】に従って 必要事項を入力の上、下記事務局にメールで送付してください。 分担研究者を必要とする研究計画の場合、【様式2】「平成28年度原子力災害影響調査等事業(放射線の健康影響に 係る研究調査事業)研究計画書【分担研究者用】」をダウンロードし、分担研究者が研究計画書作成要領(分担研究者用) に従って必要事項を入力の上、主任研究者を通じて【様式1】とともに下記事務局にメールで送付してください。 ※応募いただいたメールを受理した旨を事務局からメールにて返信いたします。 応募後5日経過しても受理メールが届かない場合は、お手数ですが事務局まで電話にてご確認願います。 ※必要書類は「7.添付書類」よりダウンロードして下さい。 5.応募期限平成27年10月30日(金)~11月30日(月)18時まで 6.研究の採択研究の採択につきましては、送付された研究計画書に基づき、今後、開催する「放射線の健康影響に係る研究調査推進委員会」にて研究課題についての評価方針に従って採択の可否が検討されます。合計10課題程度の採択を予定していま すが、採択しない場合もあり得ます。採択の可否については事務局より御連絡いたします。 7.添付書類 * 【様式1】平成28年度原子力災害影響調査等事業(放射線の健康影響に係る研究調査事業)研究計画書【主任研究者用】 [Word 119KB] * 【様式2】平成28年度原子力災害影響調査等事業(放射線の健康影響に係る研究調査事業)研究計画書【分担研究者用】 [Word 93KB] * 研究計画書作成要領(主任研究者用) [PDF 281KB] * 研究計画書作成要領(分担研究者用) [PDF 273KB] * 研究課題についての評価方針 [PDF 108KB] * (参考)進行中の研究課題(平成27年度10月現在)[PDF 79KB] 事務局:お問い合わせ先及び研究計画書送付先 環境省総合環境政策局環境保健部放射線健康管理担当参事官室 参事官補佐 斎藤 美紀子 〒100-8975 (住所)東京都千代田区霞が関1-2-2 (電話)03-3581-3351(内線6397) (FAX)03-3581-3368 (E-Mail)MIKIKO2_SAITO@env.go.jp