日本放射線影響学会 / THE JAPANESE RADIATION RESEARCH SOCIETY

学位論文研究支援事業 大学院生募集のご案内

  • 2016年08月04日

放射線影響関連分野の大学院の先生方へ
放射線影響関連分野の大学院生へ

学位論文研究支援事業 大学院生募集のご案内


東京電力福島第一原子力発電所の事故および医療等における放射線利用の拡大を背景
として、低線量・低線量率放射線のリスクに対する国民的関心が高まっています。
そのような中、低線量・低線量率放射線のリスク評価に関する明確な問題意識に基づ
いて研究を企画・実施するとともに、その成果や放射線の環境や人体へのリスク等
について分かりやすく情報発信できる専門家が求められています。専門家は、低線量・
低線量率放射線影響に係る多様な自然科学的および社会科学的知見の蓄積の上
に、個別の状況や事象を体系的に理解、咀嚼、評価する必要があり、これにより主体
的なリスクマネジメントを実施できる人材でなくてはなりません。

放射線リスクマネジメント専門家育成を目指して、国立研究開発法人量子科学技術研
究機構放射線医学総合研究所(量研機構・放医研)、一般財団法人電力中央研究所
(電中研)、および、国立研究開発法人量子科学技術研究機構量子ビーム研究部門高崎
量子応用研究所(量研機構・高崎研)は、平成28年度原子力人材育成等推進事
業により、低線量・低線量率放射線生体影響研究用特殊施設を利用した学位論文研究
支援を実施します。

下記支援対象となる大学院生を指導されている放射線影響関連分野の大学院の先生方
には、是非本事業の趣旨をご理解いただき、有望な大学院生をご推薦いただきたく
お願いいたします。また、自ら本事業を利用して学位論文研究を進めたいとの意欲を
お持ちの大学院生には、指導の先生とご相談の上、是非積極的にご応募いただきた
くお願いいたします。ご応募およびお問い合わせにつきましては、こちら
<http://www.qst.go.jp/information/itemid047-000491.html>をご覧いただくか、も
しくは末尾の事務局
までご連絡ください。


〈支援対象〉
(1) 平成29年度から放射線影響関連分野の大学院博士後期課程に進む予定の前期課
程2年生。
(2) 放射線影響関連分野の大学院博士後期課程に在学し、学位論文研究を実施して
いる大学院生。


〈支援の内容〉
支援開始から平成29年3月までの間の、量研機構・放医研、電中研あるいは量研機構・
高崎研における特殊施設(下記参照)を利用した実験に係る、旅費、滞在費の
一部および一定の研究経費を支給し、学位論文作成に必要なデータ取得を支援します。
平成29年4月以降については、原則応募者のご負担をお願いすることになりま
す。
具体的な実験計画は、開始に先立って学位論文研究指導教員と協議させていただきま
す。以下の設備を利用した実験が可能です。
l 量研機構・放医研:陽子マイクロビーム発生装置(SPICE)、重粒子線発生装
置(HIMAC)、X線照射装置を有するマウス・ラット飼育施設。
l 電中研:マイクロビーム X線照射システム、低線量率放射線長期連続照射施設
l 量研機構・高崎研:重イオンマイクロビーム細胞照射装置、コバルト60γ線照射施設
〆切:8月26日(金)


量子科学技術研究開発機構
放射線医学総合研究所
人材育成センター
根井 充
電話:043-206-3049
e-mail:nenoi.mitsuru@qst.go.jp