日本放射線影響学会 / THE JAPANESE RADIATION RESEARCH SOCIETY

【9/29開催】放射線障害防止中央協議会 平成29年度 放射線安全管理研修会のご案内

  • 2017年06月29日

平成29年6月
各 位
放射線障害防止中央協議会
会 長 山下 孝

平成29年度 放射線安全管理研修会のご案内

拝啓 時下ますますご清栄のこととお慶び申し上げます。
東日本大震災から間もなく6年半になろうとしていますが、被災された方々の心労はまだ癒されたと言えない状
況かとご推察いたします。あらためて心からお見舞い申し上げるとともに、震災後の復旧、復興に今なおご尽力
されておられる皆様には、更に健康・安全に留意されてご活躍されますようお祈りいたします。
さて、当協議会は、放射性同位元素等を取扱う皆様の認識を高め、安全管理を徹底し、放射線障害の発生を未然
に防止するよう適切な対策の検討・推進をしていくことを目的に、関係機関が集まり、相互協力のもと自主的に
活動する機関として昭和49年に設立され、研修会等の諸活動を実施しております。
本研修会はその活動の一環として、公益財団法人原子力安全技術センターとの共催並びに公益社団法人日本アイ
ソトープ協会及び医療放射線防護連絡協議会の協賛により開催するものです。
今回の研修会では、本年4月14日に改正・公布された「放射性同位元素等による放射線障害の防止に関する法
律」の改正状況と規則等の検討状況について、原子力規制庁担当官から「放射線障害防止法関係の最近の動向」
と題して午前中、二時間の拡大講演となっております。
午後からは、「放射線安全に係る最近の動向」~PETサイクロトロンの放射化~と題して重イオン加速器を運用
する安全管理者の立場からの講演を、また、昨年、日本放射線影響学会女性研究者顕彰・岩崎民子賞を受賞した
放射線影響と防護の専門家から「放射線被ばくとリスクコミュニケーション」と題しての講演を予定しておりま
す。
特別講演としては、苛酷な宇宙放射線環境の中で長期滞在する「国際宇宙ステーション搭乗宇宙飛行士の放射線
被ばく管理について」と題しての講演を予定しております。
本研修会は第一線で活躍する様々な分野における専門家を講師に迎え、時宜を得た講演を受講することができる
貴重な機会であり、放射性同位元素や放射線発生装置等取扱事業所の安全管理に携わる皆様、並びに、放射線に
ご関心をお持ちの皆様にとって非常に有益な情報を得ることのできる内容になっております。
関係各位には、本研修会に奮ってご参加頂けますよう、ご案内申し上げます。
敬具


平成29年度 放射線安全管理研修会 開催要領

◆主催:放射線障害防止中央協議会
共催:(公財)原子力安全技術センター
協賛:(公社)日本アイソトープ協会、医療放射線防護連絡協議会

◆開催日時・場所
東京会場 平成29年9月29日(金)10:00 ~ 16:30
文京シビックホール(小ホール)(別図1)

◆プログラム内容

開会の挨拶 
放射線障害防止中央協議会 会長 山下 孝 10:00 ~ 10:05

1.放射線障害防止法関係の最近の動向(拡大講演) 10:05 ~ 12:10
講師 原子力規制庁 放射線対策・保障措置課 放射線規制室
齊藤 雅弘 室長補佐   
  □第一部 安全水準の向上に向けて                10:05~11:00

              (休憩 10分)

  □第二部 法令改正の検討状況                  11:10〜12:10

(昼休み 60分)

2.「放射線安全に係る最近の動向」~PETサイクロトロンの放射化 13:10 ~ 14:10
 講師 上蓑 義朋 先生
国立研究開発法人理化学研究所 仁科加速器研究センター
安全業務室 室長
(休憩 10分)

3.「放射線被ばくとリスクコミュニケーション」 14:20 ~ 15:20
講師 神田 玲子 先生 
国立研究開発法人量子科学技術研究開発機構
放射線医学総合研究所
放射線防護情報統合センター センター長 
    
(休憩 10分)

4.特別講演 15:30 ~ 16:30
「国際宇宙ステーション搭乗宇宙飛行士の放射線被ばく管理について」
講師 込山 立人 先生
       国立研究開発法人宇宙航空研究開発機構(JAXA)
有人宇宙技術部門宇宙飛行士・運用管制ユニット
宇宙飛行士健康管理グループ長


(注)都合により講師、演題等に変更が生じる場合がありますので、あらかじめご了承願います。