HOME インフォメーション 詳細 Wistar 研究所 (Philadelphia, USA) 博士研究員募集 2019年02月05日 Wistar 研究所 (Philadelphia, USA) 博士研究員募集 掲載日: 1/29/2019 研究テ−マ: RNA 編集酵素 ADAR1 の Genome Stability 維持機能 研究内容: ADAR (Adenosine Deaminase Acting on RNA) は部位特異的にアデノシンをイノシンに塩基修飾する RNA 編集酵 素であり (A-to-I RNA editing)、哺乳類では三つの遺伝子(ADAR1-3) が同定されている。遺伝子翻訳領域での RNA 編集では、生理機能の多様化に寄与する他、 非翻訳領域でも高頻度のRNA 編集が起きているが、その機能的意義 は未だ良く理解されていない (1,2)。また microRNA の前駆体でも RNA 編集が起き、 microRNA 発現の調節やタ ーゲット遺伝子選択に重要な機能を果たしている (3)。我々は、ADAR1 遺伝子改変マウスが、全身に広がった細胞 死により胎生致死表現型となる事を発見して以来、ADAR1 の機能解析に研究の焦点を絞ってきた。その過程で、 ADAR1 がDicer と Complex を形成し、Pre-miRNA Processing、そしてRNAi 効率を増強する事や (4)、また、 MAP Kinases による ADAR1 の細胞内移動調節機構, またADAR1 の Stress Response 機能等を明らかにしてきた (5)。最近、我々はADAR1 遺伝子発現抑制により、細胞がMitotic Catastrophe に至る事から、ADAR1 がGenome Stability 維持に必須である事を発見した。ADAR1 Genome Stability 維持機能の詳細を解明する事が、目下の研究 目標である。 1) Nishikura 2010. Functions and regulation of RNA editing by ADAR deaminases. Annu Rev Biochem 79:321. 2) Nishikura 2016. A-to-I editing of coding- and non-coding RNAs by ADARs. Nat Rev Mol Cell Biol 17: 83. 3) Kawahara et al. 2007. Redirection of silencing targets by adenosine-to-inosine editing of miRNAs. Science 315: 1137. 4) Ota et al. 2013. ADAR1 forms a complex with Dicer to promote microRNA processing and RNA-induced gene silencing. Cell 153: 575. 5) Sakurai et al. 2017. ADAR1 controls apoptosis of stressed cells by inhibiting Staufen1-mediated mRNA decay. Nat Struct Mol Biol 24: 534. 応募資格:Ph.D, MD/PhD 取得或いは取得見込みの方。 待遇:Wistar 研究所の規定に準拠します。年収は $48,000 (博士号取得1年目の方) から $55,000 (博士号取 得5年目の方) です。これに加えて、福利厚生と年次昇給が付きます。 応募: 少なくとも3−4年は滞在できる方。分子生物学的、生化学的手法を習得し、 Protein Complex の精 製、Protein-RNA Interaction 解析, 蛍光顕微鏡による Cell Imaging、細胞周期同調解析等の研究経験のある方 で、RNA 編集や Genome Stability/DNA Repair 研究に興味のある方を望みます。履歴書、研究業績リスト、 推薦状3通を郵送。連絡先:Dr. Kazuko Nishikura (西倉和子) (https://wistar.org/our-scientists/kazukonishikura)。 The Wistar Institute, Gene Expression & Regulation, 3601 Spruce Street, Philadelphia, PA 19104-4268 USA. Email: kazuko@wistar.org (日本語可)。 Wistar 研究所: https://wistar.org ► TSUSHIN19022.pdf ( TSUSHIN19022.pdf )